2022-04-11

櫃島の甘夏と『つぎはぎvol.5』をお届け

櫃島出身の最後の住人として、かつて島の人たちと一緒に植えた甘夏を管理する山根実さん。

『つぎはぎvol.5』では、山根さんの生きざまをご紹介していますが、一緒に山根さんが育てた甘夏を味わっていただけたらと、櫃島の甘夏を『つぎはぎvol.5』とともにショップで販売開始しました。

木なり完熟のワイルドで力強い櫃島の甘夏は、ほどよい酸味が体をシャキッとさせてくれ、島のパワーが詰まっているようなそんな味です。

また、前号『つぎはぎvol.4』の表紙となった風景より、つぎはぎ農園の夏みかんも合わせてたっぷり味わっていただくボックスと2種類ご用意しています。

『つぎはぎvol.5』と木なり完熟 櫃島の「甘夏」4〜5個 2kg 800円(税込/送料別)

『つぎはぎvol.5』と木なり完熟 櫃島の「甘夏」&萩の「夏みかん」15〜16個 8kg 2,480円(税込/送料別)

櫃島の港

『つぎはぎvol.5』のテーマは、「萩をつくる手、まもる手、つなぐ手」
手に注目しながら、暮らしの営みにある、文化や風習のおもしろさ、生きざま、未来へのつながりを集めています。

櫃島は、本土から船でほんの30分の場所ですが、ちょっとした異世界のような、自然のエネルギーがわき上がってくるような場所でした。

山根さんを取材させていただくなかで、印象的だったのは、言葉ではなく、手が語りかけてくるメッセージ。

しのごと言わずに、目の前のことに手を動かすのが山根さん。1人で島を守るという並大抵ではないことを、ずっと続けて来られたのは、その姿勢の積み重ねなのだと感じました。

櫃島とは、日本海に浮かぶ萩市沖合の離島。本土との定期船はありません。きれいな台地状の溶岩台地で、世界的にも珍しいとされています。2022年現在の「住人」は2人(山根実さん&くに子さんご夫妻)。室町時代には人が住んでいたという記録が残されているそう。

最後に取材の裏話を。
今回、つぎはぎ編集部と櫃島とのご縁をつなげてくださったのは、長屋門珈琲店さんです。

店内で販売されていた櫃島の甘夏から、「櫃島」に行けることを知り、取材が実現しました。まさに、甘夏がつないでくれたご縁。ご紹介、ありがとうございました。『つぎはぎ』も、お店に置いてくださっています。

そして、櫃島の未来について。山根さんは、櫃島で生まれた最後の住人で、今では、ほかに住む人はいません。でも、取材を通して感じたのは、櫃島のにぎやかな未来でした。
山根さんのもとには、理想の島探しを目標に、「自給自足する力を学びたい」というグループの人たちがたびたび訪れています。櫃島が、そんなコミュニティを生む場の一つになるかもしれないという光を感じたのでした。
山根さんが写った写真が掲載されている記事も、ぜひ、ごらんください。

>>「安心して食べられるものを作りたい」俳優・山田孝之の生き方

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