2021-07-12

プラスチック製造やワクチンも!? 発酵の仕組み

図解入門 よくわかる 最新 発酵の基本と仕組み (How-nual図解入門Visual Guide Book)』(斉藤勝裕著/秀和システム 2021年6月10日発行)という書籍に、「つぎはぎ」WEBサイトに掲載している写真を提供しました。

この書籍の15ページに、竹を発酵させて取り出した繊維の写真2点が掲載されています。竹紙作家の垰山桂子さんに行っていただいたワークショップ時に撮影したものです。

垰山桂子さん

竹の繊維を叩く垰山桂子さん

そんなご縁で、読んだこちらの書籍。「最新の」とタイトルにもある通り、これまで発酵と結び付けて考えたことのなかった事柄が、網羅的にわかりやすく、掲載されており、大変、勉強になりました。

「発酵」といえば、味噌や醤油、お酒などの発酵食品のイメージはおなじみですが、こんなところにも関連しているのだそうです。

例えば、ワクチン。ワクチンの製造も、病原体(微生物)利用して作るので、発酵の産物なのだということ。

そして、発酵によるプラスチック製造では、微生物分解型高分子が、プラスチックのゴミ問題を止める鍵となりそうです。

昔ながらの発酵から現代の発酵まで、知ることができるこちらの書籍。ぜひ、読んでみてください。

 

八千代酒造のにごり酒と酒粕で漬けた漬物

おいしそう! 八千代酒造のにごり酒と酒粕で漬けた漬物

常々、考えさせられるのですが、「発酵と腐敗の違い」について。

人類にとって有効な微生物の働きを発酵。有害な微生物の働きを腐敗といいます。

では、有効なのか無害なのかの判断ってどうやって行うのでしょうか? 

微生物の働きによって変質した食べ物を見て「おいしそう!」と思うのか、「オエ〜」となるのかは、知識として判断するというよりも、直感的なものであることが多いと思います。

本能的に備わっている感覚。それって一体何なのでしょう?

発酵ユニットMarble

発酵ユニットMarble、ゆるゆる活動しています

つぎはぎ編集部メンバーが参加する発酵ユニットMarbleでは、奥深い発酵の世界を探求すべく、酒粕の活用などの活動も、ゆるゆる楽しんでいます。

人としても、腐らず、いい感じに発酵しながら年を重ねていきたいな。

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