プラスチック製造やワクチンも!? 発酵の仕組み
『図解入門 よくわかる 最新 発酵の基本と仕組み (How-nual図解入門Visual Guide Book)』(斉藤勝裕著/秀和システム 2021年6月10日発行)という書籍に、「つぎはぎ」WEBサイトに掲載している写真を提供しました。
この書籍の15ページに、竹を発酵させて取り出した繊維の写真2点が掲載されています。竹紙作家の垰山桂子さんに行っていただいたワークショップ時に撮影したものです。
そんなご縁で、読んだこちらの書籍。「最新の」とタイトルにもある通り、これまで発酵と結び付けて考えたことのなかった事柄が、網羅的にわかりやすく、掲載されており、大変、勉強になりました。
「発酵」といえば、味噌や醤油、お酒などの発酵食品のイメージはおなじみですが、こんなところにも関連しているのだそうです。
例えば、ワクチン。ワクチンの製造も、病原体(微生物)利用して作るので、発酵の産物なのだということ。
そして、発酵によるプラスチック製造では、微生物分解型高分子が、プラスチックのゴミ問題を止める鍵となりそうです。
昔ながらの発酵から現代の発酵まで、知ることができるこちらの書籍。ぜひ、読んでみてください。
常々、考えさせられるのですが、「発酵と腐敗の違い」について。
人類にとって有効な微生物の働きを発酵。有害な微生物の働きを腐敗といいます。
では、有効なのか無害なのかの判断ってどうやって行うのでしょうか?
微生物の働きによって変質した食べ物を見て「おいしそう!」と思うのか、「オエ〜」となるのかは、知識として判断するというよりも、直感的なものであることが多いと思います。
本能的に備わっている感覚。それって一体何なのでしょう?
つぎはぎ編集部メンバーが参加する発酵ユニットMarbleでは、奥深い発酵の世界を探求すべく、酒粕の活用などの活動も、ゆるゆる楽しんでいます。
人としても、腐らず、いい感じに発酵しながら年を重ねていきたいな。